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塩への思い
パン作りに配合は重要ですが、実は水の分量は、季節や湿度、天候により調整が必要です。
その昔、いまはもうモンシェルを引退されたパンの仕込みの名職人に、若手に仕込みを教えてほしいと打診したところ、その日の生地の状態を見たり、聞いたり、感じたりしないと、どれくらいの水が必要か分からないから簡単には教えられないと言われた事を思い出します。
ただ、生地に対する塩の比率は、きっちり守らないと、パンになりません。笑
長らくパン屋をやっていますが、何度か塩を入れ忘れて、
生地がすべてダメになってしまったことがあります。
ひと口に【塩】といっても、多くの種類があり、その産地や製法によって味も違います。
昔、愛知万博で舐めたモンゴル岩塩の不思議な甘みに感動し、
パンと塩のマリアージュにもこだわるようになりました。
現在モンシェルでは、
フランスパン生地にはフランス産【ゲランドの海の塩】、食パン生地には【伯方の塩】
塩パンのトッピングには、【モンゴル岩塩】を使っています。
昔、クレセントという三日月の形をしたパンには、
【アルペンザルツ】というドイツの岩塩を使ってたこともありました。
なお、塩パンに使っている【モンゴル岩塩】は、カルシウムやカリウムなどのミネラルを多く含み、苦味がマイルドでほのかな甘みがあり、バターとの相性も抜群です。ぜひ召し上がってみてください。
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